コラム
知育教材の種類
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幼児のための知育教材には、どのようなものがあるでしょうか?知育教材を使う上で気をつけるべきポイントや、教材の種類、これからの時代の知育についてお伝えします。
知育教材を選ぶその前に!知っておきたい知育のポイント
「知育」とは、知能(知識と才能)や知力(知恵を働かせる力)を育てる教育のことで、イギリスの学者ハーバート・スペンサーが教育の基本として提唱した「三育(知育・徳育・体育)」のうちのひとつです。計算や読み書きなどの学習能力のことではありませんが、それらのベースともなる思考力や判断力、発想力を育てます。 知育は、年齢に適した教材を使って発達に合った教育を行うことが大切です。0~1歳は聴覚・視覚を刺激する知育、2~3歳は手指を使う知育、4~6歳は言葉や数字を使う知育を心がけると良いでしょう。 必ずしも特別な教材を購入しなければ知育ができない、というわけではありません。例えば0歳児などは、保育者がおむつ替えなどのお世話をするときに目を合わせたり、話しかけたりすること自体が知育となります。4~6歳になり言葉が増えてくると、しりとりやクイズ、なぞなぞなど、それこそ教材要らずで知育を実践することもできます。保育者が発達のねらいをしっかり心得た上で保育に当たることで、子どもの発達をより促すことが可能になるでしょう。
知育教材の種類と、教材を使う時のポイント
知育教材には、ワークブックなどのプリント、フラッシュカード、ドッツカード、積み木、形プレート、パズル、絵カード、シールを用いたものなど、さまざまな種類があります。五感を使う、言葉を育てる、数の感覚を養う、手指を使うなど教材ごとにそれぞれ目的があります。教材をフェルトなどで手作りするのも、温かみがあり子どもにも喜ばれるのでおすすめです。ボタンかけや靴ひも結びは、比較的容易に手作りできる知育教材です。 どのような教材を使うにしても、保育者が常に心がけておきたいポイントがあります。それは、子どもに楽しく取り組ませるということです。教え込んだり、進み具合や出来栄えを他の子と比べたりすることのないように注意しましょう。あくまでも楽しく、を心がけます。また、子どもが飽きないうちにやめることも大切なポイントです。 また、絵本は年齢に関わらず知育に役立ちます。教材と同様、年齢によって適したものを選ぶ方がより発達の助けになるでしょう。
あの棋士の活躍で話題になったモンテッソーリ教育の教材とは?
モンテッソーリ教育は、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツやオバマ元米大統領、また日本では藤井聡太棋士が受けた教育法として知られています。集団ではなく、個別で「教具」と呼ばれる教材を用いた「お仕事」に取り組む活動が特徴で、特に子どもの集中力と自主性を育てる教育だと言われています。 日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育、文化教育の5つの分野に体系化されていますが、知的障がい児への感覚教育法をベースとしているため、感覚教具がとりわけ特徴的です。大小10個の立方体を大きい順に積み上げていくピンクタワーや、大小・高低・太細などの視覚を養う円柱さし、粗さ・滑らかさなど触覚を養う触覚板、音を聞き分けて聴覚を養う音感ベルなどがあります。 ひとつの教材でいろいろなことを学ぶのではなく、一つ一つの感覚を味わいながらじっくり学んでいく特徴があります。そのため教具の数も多く、木を使った教材が多いので本格的に揃えるとかなり高額になりますが、「縫いさし」と呼ばれる裁縫道具を模した教材や、色画用紙を織る格子編みなど、手作りで手軽に取り入れられるものもあります。
ゲーム機を使った知育はどう?気になる悪影響について
ゲーム機やタブレットを使った知育ゲームについては、どうなのでしょうか?手軽で、物が散らかることもなく、片づける必要もありません。それゆえに保育者にとっても子どもにとっても都合が良いアイテムですが、操作が手軽な上にとても面白くできているので、現実の教材や他のおもちゃへの興味が薄れてしまう…なんてこともあるかもしれません。目への悪影響は以前から懸念されていますが、ゲームによって視力が低下するという直接的な研究結果は案外見られないようです。ただし、眼精疲労につながることは間違いありませんので、たとえ知育ゲームであっても長時間プレイさせることは避けましょう。 ゲームを使った知育は子どもが夢中になりすぎて、他のことをする時間が奪われることこそが最たる悪影響と言えるのかもしれません。昨今、ITやAIなどバーチャルが加速度的に進化していく中で、本物の体験をすることの重要性も同時に強く叫ばれています。保育活動は、子どもが主体的に自らの体や手先、五感を存分に使ってできる活動を中心に、知育ゲームはバランス良く上手に取り入れていくこと、そして内容を吟味することが重要です。
まとめ
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