【完全保存版】入試に出る英語長文、実はこの「メディア」から作られています。(出典ソース40選)
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こんにちは、株式会社エデュコンです。前回は「英語長文の選び方」についてお話ししました。 論理が明確で、公平なテーマのものを選んでいる……とお伝えしましたが、読者のみなさんが一番知りたいのは、「で、具体的にどこの文章を使っているの?」という点ではないでしょうか。実は、入試問題や模試に使われる英文には、いくつかの「定番の出典(ネタ元)」が存在します。これを知っておくと、受験対策の読み物として役立つだけでなく、「今の教育界がどんなテーマに関心を持っているか」が見えてきます。 今回は、私たち制作現場でよく参照されるメディアを、ジャンル別に40選、徹底解説します。
王道の「ニュースメディア」系(総合・社会・国際)
もっとも採用率が高いのがこのカテゴリです。時事的なテーマを扱いやすく、論理構成もしっかりしているため、国公立・私立問わずすべての大学で頻出です。
・The New York Times(ニューヨーク・タイムズ) 【アメリカ】
出典元の「最大手」。語彙レベルは高いですが、文章の格調高さはピカイチ。教育、文化、科学、社会問題とテーマのデパートであり、難関大で最もよく見かけます。
・The Guardian(ガーディアン) 【イギリス】
近年、入試では「イギリス英語」の素材も増えています。環境問題や人権問題への切り口が鋭く、考えさせるテーマが多いため、国立大や早慶での採用が多いです。
・The Washington Post(ワシントン・ポスト) 【アメリカ】
政治や社会情勢に強いメディア。社会科学系の学部(法学部・政治経済学部など)の入試で好まれます。
・BBC News / CNN 【イギリス/アメリカ】
放送局のニュースサイト。新聞記事よりも文章が簡潔で、事実関係を淡々と伝えるスタイルが多いため、共通テストレベルや中堅大学の長文として非常に使いやすい素材です。
・USA Today 【アメリカ】
アメリカの一般大衆紙。NYタイムズに比べて文体や語彙が平易で、口語的な表現も多いため、標準レベルの入試問題に適しています
トレンドの「科学・自然」系(理系・医学部・SDGs)
近年の入試トレンドである「SDGs」「環境問題」を探すならここ。理系学部だけでなく、現代文のような論説として文系学部でも頻出です。
・National Geographic(ナショナル ジオグラフィック)
自然、動物、環境、宇宙などのテーマならこれ。描写力の高い英文が多く、「プラスチックごみ問題」や「気候変動」の話などは、ここから取られることが多いです。
・Scientific American(サイエンティフィック・アメリカン)
科学雑誌の老舗。専門的な内容を一般向けに解説しているため、「説明文」の素材として最適です。医学部や理工学部の入試で頻出です。
・New Scientist(ニュー・サイエンティスト) 【イギリス】
Scientific Americanより少し平易で、キャッチーな話題(最新ガジェットや身近な健康の話題など)が多いのが特徴。
・Nature / Science
世界最高峰の学術雑誌。そのまま出すと専門的すぎるため、巻頭のコラム(News & Viewsなど)や、一般読者向けの要約ページなどが、超難関大や医学部志望者向けの素材になります。
・Discovery
科学、歴史、テクノロジーを扱う雑誌。好奇心を刺激するネタが多く、中高生向けの模試などで使いやすい媒体です。
入試頻出!「心理学・社会学・教養」系(文系・教育学部)
実は入試で一番多いのが「心理学(認知バイアスなど)」や「言語論」の話です。これらは専門誌ではなく、学術系ウェブメディアから引かれることが多いです。
・Psychology Today(サイコロジー・トゥデイ)
心理学の専門情報を一般向けに発信するサイト。「人間関係」「脳の仕組み」「メンタルヘルス」などの記事は、文学部・教育学部・人間科学部などで鉄板中の鉄板です。
・The Conversation(ザ・カンバセーション) 【業界の注目株】
研究者や学者が執筆し、ジャーナリストが編集するメディア。内容はアカデミックで信頼性が高いのに、文章は一般向けで読みやすい。まさに入試問題を作るためにあるようなサイトで、近年採用率が急上昇しています。
・Aeon(イオン)
哲学、文化、思考に関するエッセイメディア。抽象度が高く、深い思考力を問う問題が作れるため、最難関私大や国立二次試験で愛用されます。
鋭い視点の「経済・論考」系(難関大・早慶上智)
事実を伝えるだけでなく、筆者の強い「主張」や「皮肉」が含まれるメディア。読解力が試されます。
・The Economist(エコノミスト) 【イギリス】
最大の特徴は、「イギリステイストの皮肉(アイロニー)とユーモア」。単語レベルも高く、行間を読む力が求められるため、受験生を悩ませる「ラスボス」的存在です。
・TIME(タイム) 【アメリカ】
独特の文体(タイム・スタイル)があり、読み応えがあります。歴史的な背景知識が必要な記事も多く、総合的な教養が問われます。
・The New Yorker(ニューヨーカー)
非常に洗練された(凝った)英文で書かれており、文学部や外国語学部の入試で、「下線部和訳問題」として出題されることがあります。
・Harvard Business Review
ビジネスリーダー向けのマネジメント誌。「リーダーシップとは?」「組織論」などのテーマは、経営学部や商学部の入試で使われます。
テクノロジーと未来「Tech」系(情報・工学部)
AI、SNS、スマホ依存などを扱うジャンルです。
・Wired(ワイアード)
テクノロジーが社会に与える影響(カルチャー)を論じるメディア。「AIと倫理」「メタバース」などの最新トピックはここから探します。
・MIT Technology Review
マサチューセッツ工科大学発のメディア。より技術的な内容や、未来予測に関する硬派な記事が多いです。
日本を外から見る「英字新聞・日本」系
「日本の文化や社会問題を、英語でどう説明するか」という視点は、入試(特に英作文や和文英訳)と非常に相性が良いです。
・The Japan Times(ジャパン・タイムズ)
日本最古の英字新聞。社説(Editorial)は、日本の時事問題を英語で論じる際の模範的なテキストとしてよく使われます。
・The Japan News
読売新聞社が発行する日刊英字新聞。日本のニュースがベースなので、受験生にとっても背景知識があり読みやすいのが特徴です。
・Nippon.com
日本の文化や社会を多言語で発信するサイト。ニッチな日本文化(アニメ、伝統工芸など)の英文記事が豊富です。
情緒を育む「エッセイ・物語」系
論理的な説明文だけでなく、人の心情を読み解く「物語文(Narrative)」も入試には欠かせません。
・Reader's Digest(リーダーズ・ダイジェスト)
アメリカの家庭雑誌。心温まるエピソードや、ちょっとした笑い話などが豊富で、標準レベルの物語文として長年愛用されています。
・Chicken Soup for the Soul
「心温まる実話」を集めた短編集。必ず「オチ」や「教訓」があるため、英語教材としては不朽の名作。
・Young Adult (YA) Novels
ネイティブの10代向け小説(『Holes』『Wonder』『The Giver』など)。等身大の主人公が葛藤し成長するストーリーは、日本の高校生にも共感しやすい素材です。
今の時代の「ベストセラー・ノンフィクション」
雑誌や新聞だけでなく、話題になった「一般書(洋書)」から抜粋されることも多いです。
・Yuval Noah Harari(ユヴァル・ノア・ハラリ)
『Sapiens(サピエンス全史)』などの著者。人類の歴史や未来に関する考察は、入試問題のトレンドど真ん中です。
・Malcolm Gladwell(マルコム・グラッドウェル)
社会心理学的な視点でヒット作を連発するライター。彼の文章はキャッチーで論理的なため、非常によく出題されます。
注意:そのまま載っているわけではありません
ここまで多くのメディア名を挙げましたが、一つ注意点があります。 前回の記事でもお伝えした通り、入試問題に掲載される際は、これらの記事が「リライト(書き換え)」されていることがほとんどです。
・語彙制限
「The Economist」の記事を元にしているが、英検1級レベルの単語を2級〜準1級レベルに置き換える。
・構成の調整
雑誌の記事は結論を最後に持ってくることが多いが、テスト用に「パラグラフの冒頭にトピックセンテンスが来るように」書き直す。
・背景知識の補足
欧米人なら誰でも知っている前提知識がないと理解できない部分は、注釈を入れるか、説明を加筆する。
出典元に「Adapted from...(〜より改変)」と書かれているのは、そのためです。 私たちプロの手によって、「出典元の味(論旨)を残しつつ、受験生が美味しく食べられる(解ける)ように調理」しているのです。
受験生・英語学習者へのアドバイス
「こんなにたくさん読めない!」と思われたかもしれません。もちろん、全てを読む必要はありません。
もし、「生の英語に触れて実力をつけたい」と思ったら、まずは自分の興味のあるジャンルの記事を1つ読んでみることをおすすめします。
動物が好きなら「National Geographic」のInstagramへ。
心理学に興味があるなら「Psychology Today」へ。
日本のニュースを英語でどう言うか知りたいなら「The Japan Times」へ。
入試問題のように「全訳」する必要はありません。 「見出し(Headline)」と「最初の段落」を読むだけでも、「プロが選ぶ英語」の感覚が掴めるはずです。
エデュコンでは、こうした世界中の良質なメディアから常に最新のトピックを収集し、時代に即した教材制作を行っています。 「最新のAI技術に関する長文問題を作りたい」「心理学系の良質なエッセイを探している」といったご要望があれば、膨大なアーカイブから最適な素材をご提案します。
この記事を書いた人 / 監修
エデュコン教材制作チーム
創業以来、500社以上の教育機関様の教材制作を支援。
入試問題の傾向分析から、最新の学習指導要領(情報Iなど)への対応まで、現場の声を反映した「使いやすく、効果の出る教材」づくりを徹底サポートしています。
教育・IT・編集のプロフェッショナルが集まる専門チームが記事を監修しています。


















