入試問題制作・検証コラム

【教材制作のプロが厳選】入試現代文、頻出の「著者・出典」リスト完全版(60選)。〜トレンドと選定の裏側〜

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【教材制作のプロが厳選】入試現代文、頻出の「著者・出典」リスト完全版(60選)。〜トレンドと選定の裏側〜

こんにちは、株式会社エデュコンです。

教材制作や模試作成の現場において、プロジェクトの成否を握る最初にして最大の難関。それが「現代文の素材(本文)選び」です。「論理構成が明確で、設問が作りやすい文章はないか?」 「著作権処理がスムーズで、かつ現代的なテーマを扱っている著者は?」 「難関大を目指す生徒に、今読ませるべき『上位互換』の論考は何か?」入試現代文(評論文)には、これらをクリアした「好まれる著者」や「定番のテーマ」が確実に存在します。 私たち制作会社が選定する際も、「この先生の文章なら、良質な設問が作れる」という鉄板の著者がいます。今回は、教材開発やカリキュラム策定の参考資料として、入試現代文における「頻出著者・出典リスト」をジャンル別に体系化しました。 ぜひ、貴社のデータベースとしてご活用ください。

入試現代文の「絶対王者」たち(哲学・社会学)

入試における評論文の多くは、近代社会の矛盾を突く「近代批判」の構造を持っています。 二項対立(心と体、自己と他者、都市と地方)が明確で、設問作成における「論理の骨組み」として非常に優秀な著者たちです。

・鷲田清一(わしだ きよかず)
【出現率No.1】と言っても過言ではない、現代文の最重要著者。「身体」「ケア」「モード(ファッション)」などをテーマに、現代社会の脆さを論じます。『「聴く」ことの力』などは、抽象と具体のバランスが絶妙で、難易度調整がしやすいため重宝されます。

・内田樹(うちだ たつる)
独特の身体感覚から教育や社会システムを論じます。語り口は柔らかいですが、論理展開(AではなくBだ)が鮮やかなため、「筆者の主張」を問う設問が非常に作りやすいのが特徴です。

・外山滋比古(とやま しげひこ)
『思考の整理学』で有名。古典的ですが、普遍的な「思考の抽象化」を説いており、共通テストレベルから中堅私大まで、基礎的な読解力を測る素材として安定した需要があります。

・見田宗介(みた むねすけ)
社会学者。現代社会の閉塞感や、他者との関係性を論じた文章は、ハイレベルな記述問題を作成する際に、難関国公立大学向けの素材として選ばれます。

・柄谷行人(からたに こうじん)
日本の哲学界の巨人。「他者」や「交換」についての論考は難解ですが、論理構造は極めて堅牢。最難関大(東大・京大・早慶)の受験生を振るいにかける「高難易度セット」を作る際の切り札です。

・永井均(ながい ひとし)
「<私>とは何か」という独我論的な哲学を展開。子供の素朴な疑問から哲学へ誘う文体は、倫理観や自己認識を問う問題として採用されやすい傾向にあります。

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「生命・身体・環境」系(科学論・環境論)

「科学技術 vs 自然・身体」という対立軸です。理系学部の国語や、小論文の課題文としても頻出のジャンルです。

・養老孟司(ようろう たけし)
『バカの壁』など。「脳化社会(頭だけで考える社会)」への批判は、現代文における「身体論」の王道テーマであり、生徒に気づきを与える教材として適しています。

・福岡伸一(ふくおか しんいち)
生物学者。「動的平衡」という概念は、科学的な知見と文学的な表現が融合しており、空所補充や表現読解の問題に適しています。

・中村桂子(なかむら けいこ)
生命誌研究者。人間を「生き物」として捉え直す視点は、SDGsや環境問題を扱う際の導入として最適です。

・日高敏隆(ひだか としたか)
動物行動学者。動物の視点(イリュージョン)を通して人間社会を相対化する文章は、平易な文章で深い読解力を問うことができる良質な素材です。

・池谷裕二(いけや ゆうじ)
脳研究者。最新の脳科学の知見を、AIや教育と絡めてわかりやすく解説しています。「科学的なエビデンスに基づいた評論文」として、近年採用数が増えています。

「言語・コミュニケーション」系

「日本語の特質」や「記号論」についての文章です。グローバル化が進む中で、自言語を相対化する視点は教育的価値が高いテーマです。

・平田オリザ(ひらた おりざ)
劇作家。「対話」と「会話」の違いなど、コミュニケーションの本質を突く文章が多く、教育学部や文学部を目指す層への演習問題として頻出です。

・イ・オリョン(李御寧)
『「縮み」志向の日本人』は古典的名著。日本文化を外部(韓国)視点で分析する文章は、比較文化論の鉄板であり、記述模試などで使いやすい素材です。

・鈴木孝夫(すずき たかお)
言語学者。「言葉が世界を切り取る(分節化)」という認識論は、現代文読解の基礎となる考え方であり、高1・高2段階での必読文章として選定されます。

・滝浦真人(たきうら まさと)
言語学者。「ポライトネス理論(敬語や丁寧さ)」を扱います。若者のコミュニケーション変化と絡めた文章は、高校生にとって身近な話題であり、食いつきが良い素材です。

現代の「AI・メディア・自己」系

ここ数年で急増している、「スマホ」「SNS」「AI」時代における人間のあり方を問うテーマです。新課程や情報化社会に対応した教材を作るなら、このあたりが狙い目です。

・平野啓一郎(ひらの けいいちろう)
評論『私とは何か 「個人」から「分人」へ』が爆発的に出題されています。「本当の自分なんてない(分人主義)」という考え方は、アイデンティティ形成期の高校生に刺さりやすく、教材としての魅力が高いです。

・東浩紀(あずま ひろき)
情報社会、観光客、ポストモダンなどを論じます。論理が緻密で難解なため、早稲田などの難関私大や国立二次試験対策の、高難易度セットを作る際に採用されます。

・ドミニク・チェン
情報学研究者。ウェルビーイングや、テクノロジーと人間の温かい関係性を描く文章は、近年の入試トレンドである「未来志向」の出題にマッチします。

・落合陽一(おちあい よういち)
「デジタルネイチャー」など、テクノロジーと自然の融合を語る視点は、新科目「情報I」との教科横断的な出題(CBT方式の入試など)において注目されています。

「空間・建築・デザイン」系(身体論の応用)

実は入試でかなり多いのがこのジャンル。「西洋の石の建築 vs 日本の木の建築」といった対比構造が明確だからです。

・隈研吾(くま けんご)
建築家。「負ける建築」など、強さ(コンクリート)から弱さ(木・紙)への転換を語る文章は、現代社会論としても読むことができ、非常に汎用性が高いです。

・藤森照信(ふじもり てるのぶ)
建築史家。路上観察学的な視点や、自然素材への回帰など、ユニークな視点で都市を論じます。

・原研哉(はら けんや)
デザイナー。「白」や「空(くう)」の概念についての文章は、日本的美意識を論理的に説明するテキストとして、芸術学部や国際系学部で好まれます。

小説・随筆(文学的な文章)

・夏目漱石・芥川龍之介・志賀直哉
著作権保護期間が終了しているため、コストを抑えたい実力テストや、大量の問題作成が必要な場合に重宝されます。もちろん、近代文学としての教育的価値は不動です。

・重松清(しげまつ きよし)
【高校入試・模試の定番】 思春期の微妙な友人関係や、家族の絆を描かせたら右に出る者はいません。登場人物の心情変化を追う「王道の小説問題」を作るのに最適です。

・原田マハ
アート小説の第一人者。情景描写が鮮やかで、ポジティブな読後感の作品が多いため、模試や入試でも安心して出題できる作家です。

・津村記久子・本谷有希子・今村夏子
現代の芥川賞作家たち。現代社会特有の「生きづらさ」や「不穏さ」を描くのがうまく、心情読解の難問(センター試験・共通テスト傾向)を作成するのに適しています。

・須賀敦子・佐野洋子
随筆の名手。人生の機微や喪失感を描いた文章は、大人の鑑賞に堪えうる深さがあり、難関大で記述力を問う問題として好まれます。

入試現代文頻出「著者・出典」マップ

なぜ作問現場で「新書」が選ばれるのか?

なぜ作問現場で「新書」が選ばれるのか?

ここまで見てきて、「新書(岩波新書、中公新書、講談社現代新書など)」の著者が多いことにお気づきかと思います。 学術書でもなく、雑誌でもなく、なぜ新書なのか。

私たちプロが作問素材として新書を推奨するのには、明確な3つの実務的な理由があります。

1.分量と構成の最適性
1つの章が3,000〜5,000字程度で完結しており、そこから試験時間(60分〜)に合わせて2,000字〜3,000字を切り出す作業が容易です。また「問題提起→展開→結論」のパラグラフ構成がしっかりしています。

2.レベル設定の適切さ
専門書ほど難解すぎず、エッセイほど軽すぎない。「高校生に論理的思考を問う」ための語彙レベルとして、最も標準的でズレがありません。

3.普遍性と時代性のバランス
流行り廃りの激しいビジネス書とは異なり、長く読み継がれる社会課題を扱いつつ、現代的な視点が盛り込まれています。これにより、数年後に過去問として使われても内容が陳腐化しません。

教材選定・問題作成はエデュコンへ

「近年の入試トレンドに合った著者の文章で、オリジナルの模試を作りたい」 「著作権処理がクリアになっている素材で、問題集を制作したい」

そうしたご要望がございましたら、ぜひ株式会社エデュコンにご相談ください。

私たちは、上記のような定番著者はもちろん、最新の論考や文芸誌からも常に素材を収集・分析しています。 貴社のターゲット(偏差値帯や志望校)に合わせ、最も学習効果の高い「本文選定」から、煩雑な「著作権処理代行」、そして良質な「作問・校正」までをワンストップで提供いたします。

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