入試問題制作・検証コラム
「4月の授業準備」が間に合わない先生たちへ。入試業務のピークアウトを入学式直前まで引きずらせない、唯一の業務切り出し術
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「先生方が疲れているのは百も承知だが、入試は学校の存亡にかかわる重要業務だから、歯を食いしばってもらうしかない」
そうお考えの理事長や校長先生も多いのではないでしょうか。しかし、その「歯を食いしばった」代償が、どこで支払われているかご存知でしょうか。それは、新年度4月の教室です。
本来、3月は新年度のシラバスを練り上げ、新しい教育プログラムの準備をし、新入生を最高の状態で迎えるための「充電と投資の期間」であるべきです。しかし現実には、多くの先生方が入試の採点、ミスチェック、追加合格の手配、入学手続きといった事務作業に忙殺され、「準備不足」かつ「疲労困憊」の状態で4月の教壇に立っています。
入試業務の内製化にこだわるあまり、学校の本業である「教育の質」が犠牲になる。このジレンマを解消するために、感情論ではなく「数字とロジック」に基づいたアウトソーシング戦略を提示します。
「内製ならタダ」は経営上の幻想。見えない人件費をシミュレーションする
入試問題作成を外部に発注すると、確か数十万〜数百万円の費用が発生します。しかし、学内で作成すればコストは本当にゼロなのでしょうか? ここでは、ある私立高校(国・数・英の3教科入試)をモデルに、隠れたコストを算出します。
【ケーススタディ】入試1回分(3教科)にかかる「見えない人件費」

教員が作問に関わる時間は、執筆だけではありません。度重なる検討会議、相互チェック、印刷所との校正やり取りなど、膨大な拘束時間が発生します。
・前提条件:
1教科あたりの担当チーム:作問リーダー1名、検討委員2名(計3名)
教員の人件費単価(法定福利費・賞与・設備コスト含む):時給 4,000円と仮定
・業務時間の積算(1教科あたり):
①構想・執筆・素材選定: 20時間 × 1名 = 20時間
②検討会議(すり合わせ): 3時間 × 5回 × 3名 = 45時間
③校正・検証作業(3往復): 5時間 × 3回 × 3名 = 45時間
④事務作業(著作権・入稿): 10時間 × 1名 = 10時間
1教科合計:120時間
・コスト算出:
1教科あたり:120時間 × 4,000円 = 480,000円
3教科合計:480,000円 × 3 = 1,440,000円
つまり、たった1回の入試を作るために、学校は約144万円分の人的リソースを消費しています。さらに、ここには「残業代(割増賃金)」や、先生方が疲弊することによる「休職リスク」、そして何より「その120時間で本来できたはずの生徒募集活動や教材研究」という機会損失は含まれていません。
エデュコンへの外注費用は、単なる追加コストではありません。これらの「固定化された埋没コスト」を流動化し、適正価格で安全を買うための投資なのです。
「99%の安全性」を「99.99%」にするためのロジック

コスト以上に深刻なのが「リスク」の問題です。校内チェック(内製)には、構造的に越えられない「精度の限界」が存在します。
「校内の目」が持つ限界確率
同じ職場の同僚によるチェックでは、以下の心理的バイアスが働き、ミス発見率が頭打ちになります。
・正常性バイアス: 「あのベテラン先生が作ったのだから、大きな間違いはないはずだ」
・既視感による補完: 何度も原稿を見ているため、脳が欠損情報を勝手に補って読んでしまう。
・忖度(そんたく): 「細かい指摘をして、入試直前のピリピリした時期に関係を悪化させたくない」
統計的に、人間の目視チェックによるミス検出率は80〜90%程度と言われています。ダブルチェックを行っても、計算上のすり抜け(リスク)は数%残存します。入試においてこの「数%」は致命的です。
プロによる「外部監査」の介入効果
エデュコンに検証を切り出した場合、この確率は劇的に改善します。
・2名〜3名体制での「ブラインド解答」: 作問に一切関与していない第三者が、受験生と同じ条件で問題を解きます。予備知識ゼロの状態から解くことで、「問題文の条件不足」や「論理の飛躍」が100%顕在化します 。
・3色ペンによる客観的記録: 「赤(誤植・不備)」「青(改善案)」「黒(検証の痕跡)」という厳格なルールに基づき、誰が何を指摘したかを可視化します 。
「内製で98点を目指す」のと、「外注で99.99点を目指す」のとでは、経営的な安心感が段違いです。万が一出題ミスが起きた際の謝罪会見、再試験実施、翌年の志願者減という損害額を考えれば、外部検証費用は「極めて安価な保険料」と言えます。
先生がやるべきは「魂(コンセプト)」、プロに任せるべきは「作業(実務)」

すべての業務を丸投げする必要はありません。学校の独自性を担保する「教育の根幹(コンセプト)」は先生方が担い、手間がかかる割にミスが許されない「作業実務」を切り出すのが、最も賢い「ハイブリッド型運用」です。
① 「図版・組版」の切り出しによる時短効果
数学の教員が「作図ソフト」と格闘したり、社会科の教員が「地図のトレース」に何時間も費やしたりしていませんか?
・教員の場合: 慣れないソフトで3時間かけて作成 → 画質が粗く、印刷時に線が潰れるリスク。
・エデュコンの場合: 手書きラフからプロが30分で作成 → InDesign等のDTPソフトで、印刷に適した完璧なデータを納品 。
先生方の「時給4,000円」を、図のお絵描きに使うのは経営資源の無駄遣いです。
② 「著作権処理」の切り出しによるリーガルリスク回避
入試問題の「二次利用(HP公開や過去問配布)」には、厳密な著作権処理が必要です。
・教員の場合: 出版社への連絡、使用料の交渉、許諾書の管理まで、慣れない事務作業に数十時間を奪われる。
・エデュコンの場合: 権利処理の専門部隊が、申請から支払い代行までワンストップで完結 。
③ 「英語リスニング」の切り出しによる品質保証
内製での録音は、音質トラブルや、ナレーター(ALTなど)の手配ミスがつきものです。
・エデュコンの場合: 自社スタジオ完備。ネイティブナレーターによる、学年に適したスピードと発音での収録を保証します 。
「4月の教育品質」を守ることが、最強の学校広報になる
入試業務をアウトソーシングし、先生方の業務負荷を3月中にピークアウトさせること。これにより得られる最大の果実は、「4月のスタートダッシュ」です。
採用コストと離職率へのインパクト
現在、教員の採用市場は極めて「売り手市場」です。優秀な教員を採用するには、エージェント費用だけで1名あたり100万円以上かかることも珍しくありません。 「入試業務で疲弊して休職・退職」という事態になれば、外注費を遥かに超える採用コストと、育成にかかった時間の損失が発生します。
「当校は入試業務のアウトソーシングを進めており、先生方は教育活動に専念できます」 この一言は、求職中の優秀な教員にとって、給与額以上に魅力的な「働きやすさの証明」となります。
結論:入試は「作る」時代から「マネジメントする」時代へ
「入試問題は自前で作るのが伝統だ」 その伝統を守るために、未来ある生徒への4月の授業がおろそかになっては本末転倒です。
作問の「魂」は先生方が入れ、それをミスのない「形」にするのはプロに任せる。 エデュコンは、「新しい教育のカタチをつくる」パートナーとして 、貴校の先生方を過酷な入試業務から解放し、4月の教室に余裕と笑顔を取り戻すお手伝いをいたします。
まずは、最も負担の大きい「第三者検証」や「リスニング制作」の一部から、業務の切り出しをシミュレーションしてみませんか? 貴校の現状に合わせた、最適なコストプランをご提案いたします。
株式会社エデュコン
【総合パンフレット】のご案内
デジタル教育コンテンツの市場拡大における取り組みや、エデュコンのビジネスモデル・事業領域などをまとめたパンフレットをダウンロードいただけます。

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