講師の時給換算で「赤字」になっていませんか? 週テスト作成を外注し、教室の利益率を改善する『分業経営』のススメ

「良い授業をするためには、良い教材が必要だ」「生徒の弱点を知っている担当講師が、テストを作るのが一番だ」この考え方は、教育的な理想としては正しい側面があります。しかし、塾・予備校の「経営」という観点からシビアに見たとき、これは教室の利益率を悪化させる最大の要因になっている可能性があります。多くの塾経営者や教室長は、講師が授業以外の時間に行うテスト作成やプリント作りを「空き時間の有効活用」と捉えがちです。すでに給与(固定給)を払っているのだから、その時間内で何を作らせても追加コストはかからない──。この「内製=無料」という思い込みこそが、教室の見えない赤字を生み出し、講師の疲弊を招き、さらには生徒募集の機会損失にまでつながっているとしたらどうでしょうか。本記事では、週テストや月例テストの内製にかかるコストを徹底的に可視化し、「講師を教えることに専念させる」ための分業戦略について解説します。これは単なる業務委託の話ではなく、これからの塾経営を生き抜くための「生存戦略」です。
コストの可視化 ~そのプリント1枚に、いくらかかっていますか?~

まずは、感覚論ではなく「数字」で現状を把握しましょう。「講師が自分で作る」という行為に、実際にはどれだけの企業資源が投下されているのか。具体的なシミュレーションを行います。
「見えない人件費」の正体
正社員の講師であれ、時間講師であれ、彼らの時間には「単価」があります。例えば、年収400万円の正社員講師の場合、会社が負担するコスト(社会保険料、交通費、福利厚生費、採用費の償却分など)を含めると、実質的な会社負担額は約1.5倍の600万円程度になります。これを年間の労働時間(約2000時間)で割ると、会社にとっての講師の時間単価は「約3,000円」となります。もし、難関大出身の優秀な講師や、カリスマ講師であれば、その単価は5,000円、1万円へと跳ね上がります。彼らは「高級な資源」なのです。
週テスト作成のコストシミュレーション
では、標準的な「週次テスト(数学・大問5題)」を1回分作成するのに、どれくらいの時間がかかるでしょうか。
素材選定・構成案(60分):過去問やテキストから類題を探し、数値を変更する
入力・作図(120分):ワードで数式を入力し、図形作成ソフトでグラフを描く
解答解説の作成(90分):生徒が理解できる詳しい解説を書く
校正・見直し(60分):解いてみてミスがないか確認する
印刷・製本準備(30分):印刷機を回し、ホチキス止めをする
合計所要時間:約6時間
これを先ほどの時間単価(3,000円)で計算してみます。
3,000円 × 6時間 = 18,000円 / 1回
たった1回の小テストを作るのに、実は18,000円もの人件費がかかっています。これが、中3・高3の主要3教科で毎週行われるとしたらどうなるでしょうか。
18,000円 × 3教科 × 4週 = 216,000円 / 月
216,000円 × 12ヶ月 = 2,592,000円 / 年
驚くべきことに、週テストの内製には、年間で約260万円もの「見えない人件費」が溶けているのです。これは、講師1名を新たに雇用できるレベルの金額です。
「内製ならタダ」という認識がいかに危険か、この数字が物語っています。
外注との比較
一方、この業務を専門業者(エデュコン等)に外注した場合のコストはどうなるでしょうか。仕様にもよりますが、プロによる作問・組版・検証込みで、ボリュームディスカウントを効かせれば、内製コストよりも安価に抑えられるケースが大半です。
何より重要なのは、固定費(人件費)を変動費(外注費)に変えられるという点です。生徒数が減った時期や、講習がない時期には発注を止めればコストはゼロになります。しかし、雇用してしまった講師の人件費は削れません。経営の筋肉質化を図る上でも、業務の外注は合理的な選択なのです。
機会損失 ~講師がパソコンに向かっている時間の「損失」~

コスト面以上に経営者が直視すべきなのが、「機会損失」です。「講師がテスト作成に費やしている6時間」を、別の業務に使っていたら、どれだけの利益を生み出せたでしょうか。
「売上を作る業務」と「コストになる業務」
塾の業務は大きく2つに分けられます。
A. 売上を作る業務(中核業務)
授業、生徒面談、保護者対応、体験授業、営業活動
B. コストになる業務(周辺業務)
教材作成、プリント印刷、データ入力、清掃
講師の給与の源泉は「A」です。しかし、熱心な先生ほど、良かれと思って「B」に時間を費やします。
テスト作成のためにパソコンに向かっている時間は、生徒の顔を見ていません。保護者に電話をかけていません。つまり、1円の売上も生まない時間に、最も高い給与を払っているという矛盾が生じているのです。
退塾防止と新規獲得の逸失利益
もし、テスト作成の6時間を「生徒面談」に使ったらどうなるでしょうか。悩んでいる生徒3人とじっくり話し合い、モチベーションを上げて「退塾」を1件防げたとします。塾の顧客生涯価値を考えると、生徒1名の維持は年間50万〜100万円の価値があります。
もし、その時間を「体験授業」に使ったらどうなるでしょうか。入塾を迷っている保護者へのクロージングに使い、「新規入塾」を1名獲得できたとします。これも同様に数十万円の利益増です。
「テスト作成を外注費5万円で依頼し、空いた時間で生徒を1名獲得する」
これだけで、外注費の元は取れるどころか、大幅な黒字になります。逆に言えば、講師がテスト作成に没頭している裏で、本来得られたはずの数百万円の利益をドブに捨てている可能性があるのです。
品質リスク ~「先生の手作り」が生徒の成績を下げている?~

「コストや効率の話はわかった。でも、外注して質が落ちるのが心配だ」
そう考える教務責任者の方も多いでしょう。しかし、現実は逆であるケースが多々あります。むしろ、「先生の手作りテスト」こそが、品質面での大きなリスクを孕んでいるのです。
講師は「作問のプロ」ではない
「教えるプロ(講師)」が必ずしも「作るプロ(作問者)」ではありません。授業が上手な先生でも、いざテストを作らせると以下のようなミスを犯しがちです。
難易度の調整ミス:自分が教えている生徒基準で作るため、難しすぎたり簡単すぎたりして、正確な実力判定ができない
悪問・奇問の発生:入試傾向から外れた、講師の趣味のようなマニアックな問題を出してしまう
学習指導要領の逸脱:「まだ学校で習っていない範囲」や「削除された単語」を出題してしまう
著作権の侵害:市販の問題集をコピーして切り貼りする(これは法令順守上、極めて危険です)
検証プロセスの欠如
最大の問題は、「誰もチェックしていない」ということです。講師が一人で作ったプリントは、そのまま印刷機に回されます。
「問題文の条件が足りなくて解けない」「選択肢に正解がない」といった出題ミスは、授業中に生徒から指摘されて初めて発覚します。
「ごめんごめん、ここ訂正ね」
教室ではよくある光景ですが、これは生徒の集中力を削ぎ、塾への信頼感を損なう行為です。特に、入試直前期のプレテストなどでミスが起きれば、「この塾で大丈夫か?」と保護者の不安を煽り、退塾の引き金になりかねません。
組版(レイアウト)の品質差
先生がワードで作ったテストと、入試本番の問題用紙。見た目の違いは歴然です。ワードのオートシェイプで描いた図形は、拡大すると線が太くなったり、頂点がズレたりします。数式も、専用のフォントを使っていないため、読みづらいことがあります。
「見た目なんて関係ない」と思われるかもしれませんが、入試本番は美しい組版で出題されます。日頃から本番と同じレイアウト、フォント(ユニバーサルデザインフォント等)に慣れておくことは、実戦力を養う上で非常に重要です。
汚いプリントで勉強させることは、生徒に対して「本番の環境」を提供できていないという、サービスの品質低下を意味します。
解決策としての『分業経営』 ~エデュコン活用術~

ここまで、内製のリスク(コスト・機会損失・品質)を見てきました。解決策はシンプルです。
「教えること(中核業務)」は講師が行い、「作ること(機能業務)」はプロに任せる。
この完全分業体制を確立することです。ここで、入試問題・模試制作の専門会社である「エデュコン」が提供する解決策を紹介します。
印刷会社や編集プロとの違い
外注先として、印刷会社や個人の編集者を検討されることもあるでしょう。しかし、エデュコンは決定的に異なります。
教育の専業会社であること
印刷の「おまけ」で作問しているのではありません。社内に各教科の専門知識を持つ専任スタッフ(ディレクター)が常駐し、学習指導要領や最新の入試トレンドを熟知した上で制作を指揮します。
圧倒的な検証力
エデュコンの最大の特徴は、「ブラインド解答(試答)」の工程があることです。予備知識のない第三者が、実際に時間を計って問題を解き、「解きにくい」「論理が飛躍している」といったバグを徹底的に洗い出します。
さらに、3色ペン(赤・青・黒)を用いた厳格なルールで校正を行い、その証跡を残します。これにより、出題ミスを極限までゼロに近づけます。
エデュコンに任せられること(ワンストップサービス)
テスト作成に関するあらゆる面倒な業務を、丸ごと引き受けます。
企画・作問:「〇〇大学の傾向に合わせた模試」「テキストの第〇章に対応した確認テスト」など、要望に合わせてゼロから作問します
組版:入試本番と同じクオリティの美しいレイアウトを作成します。数学の複雑な図形も、イラストレーターで正確に描画します
著作権処理:国語や英語の長文問題に必要な著作権申請から支払いまでを代行します。法令順守リスクを完全に遮断します
リスニング音源制作:スタジオでの収録、ネイティブナレーターの手配まで行います
導入によって得られる「未来」
エデュコンに外注することで、貴塾の現場はこう変わります。
講師の笑顔が増える:深夜までパソコンに向かっていた時間が消滅し、十分な休息と授業準備の時間が確保できます。講師の離職率低下にも直結します
授業の質が上がる:講師が「どう教えるか」に集中できるため、授業のパフォーマンスが向上します
生徒・保護者の満足度アップ:ミスがなく、良質で、見た目も美しい教材が提供されることで、塾への信頼感が高まります
利益率の改善:固定費のムダがなくなり、空いた資源を生徒募集に回すことで、経営体質が強化されます
実践! 外注化へのロードマップ

最後に、実際に外注化を進めるためのステップを解説します。いきなり全てを変える必要はありません。スモールスタートが成功の秘訣です。
ステップ1:「見えないコスト」の棚卸し
まずは、現状把握です。
どのテストを、誰が、いつ作っているか?
その作業に、年間何時間かかっているか?
その講師の時給はいくらか?
これらをエクセルで一覧化し、「年間〇〇万円のコストがかかっている」という事実を経営会議で共有してください。これが改革の出発点です。
ステップ2:「周辺業務」の切り出し
すべてのテストを外注する必要はありません。まずは「定型的な業務」から切り出します。
毎週の計算テスト、漢字テスト
テキスト準拠の単元別テスト
特定の大学の冠模試
これらは仕様が固まっているため、外注しやすい領域です。逆に、「昨日の授業の理解度を見るための即興プリント」などは、内製のままで良いでしょう。
ステップ3:パートナー選定(無料相談・見積もり)
切り出す業務が決まったら、エデュコンにご相談ください。「現状のこのテストを、この品質で、年間〇回作りたい」とお伝えいただければ、最適なプランと見積もりを提示します。
過去問や現在使っているテストのサンプルをお預かりし、「エデュコンならこうリメイクできる」というデモをお見せすることも可能です。
ステップ4:運用開始と効果測定
外注がスタートしたら、講師の行動変容を促します。
「テスト作りがなくなった時間で、今月は生徒面談を〇件増やそう」
「新しい講座の企画を考えよう」
空いた資源をどこに再投資するかを明確にし、数ヶ月後に売上や利益率への効果を検証します。
結論:講師を「作業員」から「教育者」へ戻そう
塾経営において、最も価値ある資産は「人(講師)」です。その貴重な資産を、単なるデータ入力やコピー作業(作業員)として消費してはいけません。
彼らが最も輝くのは、生徒の目の前で熱く語りかけ、悩みを聞き、背中を押している瞬間(教育者)であるはずです。
「テスト作成はプロ(エデュコン)に任せ、先生は生徒に全力を注ぐ」
この当たり前の分業こそが、少子化時代の塾経営を勝ち抜くための、最も確実で、愛のある戦略です。貴塾の利益改善と品質向上のために、エデュコンは全力でサポートいたします。まずは無料のコスト診断から始めてみませんか?
この記事を書いた人 / 監修
エデュコン教材制作チーム
創業以来、500社以上の教育機関様の教材制作を支援。
入試問題の傾向分析から、最新の学習指導要領(情報Iなど)への対応まで、現場の声を反映した「使いやすく、効果の出る教材」づくりを徹底サポートしています。
教育・IT・編集のプロフェッショナルが集まる専門チームが記事を監修しています。


















