コラム
オンライン入試とは
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2020年5月、東京大学大学院が入学試験(筆記試験・面接試験)のオンライン化を発表し話題となりました。同年初めから続いた新型コロナウイルス感染症の流行を受けてのものでしたが、他の大学院の多くが入学試験を取りやめて論文提出により選考することを選択している中で東京大学大学院の発表は革新的なものでした。通常夏に行われる大学院の入試でのオンライン化が発表されたことに伴い、翌冬に行われる大学入試でのオンライン化を発表する大学も相次ぎました。さらには中学入試・高校入試でもオンライン化が議論されることとなりました。 入試を控える皆さんにとっては、オンラインによる入試とはどのようなものなのか、疑問に思うことでしょう。 「そもそもどうやってやるの?」 「直接試験会場に赴く入試との違いは?」「カンニングできそうだけど…」 などなど、疑問は尽きませんね。今回はオンライン入試について、概要をお届けします。
オンライン入試とは①:実施方法
オンライン入試とは・まず一つ目に挙げるのは「実施方法」です。 皆さんは「オンライン〇〇」と聞いた際にどんな光景を想像しますか?? たいていの方は、パソコンに自分の顔と相手の顔が映っており、そこでコミュニケーションを取るものを想像するかと思います。オンライン入試も同様であり、「実施には「ZOOM」や「LINEビデオ通話」、「Teams」、「GoogleMeet」、「BIZMEE」などビデオ通話が可能なアプリを使用します。どのアプリを使用するかは学校によって異なります。 また、「オンライン入試を面接試験で使用する学校もあれば、筆記試験で使用する学校もあります。先に挙げた東京大学大学院では、面接試験と筆記試験の両方でオンライン入試を実施するようです。 以上の様に、オンライン入試の実施方法は学校によって多岐にわたるので、自分の志望する学校の入試情報を確かめておく必要があるでしょう。
オンライン入試とは②:カンニングはできてしまうのか?
オンライン入試とは・続いて挙げるのは「カンニングはできてしまうのか?」です。 面接試験はともかく、筆記試験でオンライン入試が実施されるとなると、開いているパソコンで調べたり、カメラの映らない範囲でスマホを使って調べたり・人に聞いたりなどのカンニングができてしまうのではないかということが不安な点として挙げられると思います。この点、先に挙げた東京大学大学院では調べても答えの無いような論述問題を課すとしています。また、各大学で実施されている学期試験では調べても答えの無いような論述問題に加えて、いちいち調べていると時間が無くなるような問題数が出題されており、カンニングの対策をしているようです。また基本的に「カメラON・マイクON」で入試が行われるでしょうから、人に聞くはできないようになります。また大正大学では目線を判断するAIを導入することで隠れて調べるのを防ぐようです。不正行為は防げる可能性は高いでしょう。 ただ一方で、論述問題の作成でカンニングを防ぐという点は大学・大学院であるからできることで、大学入試のように採点のため論述だけではなく知識も問わなければならない筆記試験でどのようにしてカンニングを防ぐ問題を作成するかということは今後の課題といえるでしょう。
オンライン入試とは③:メリット・デメリット
オンライン入試とは・最後に挙げるのは「メリット・デメリット」です。 ここまでオンライン入試について試験の実施方法とカンニングを防ぐ試験方法についてお届けしてきました。では、オンライン入試のメリットとデメリットはどのようなものがあるのでしょうか? まずは、メリットです。1つ目は人が集まらないことでしょう。コロナウイルスに限らずインフルエンザやノロウイルスなど、冬は様々な感染症が流行します。入学試験は一日限りですが、多くの皆さんは第一志望校以外も受験することから1週間~2週間、あるいはそれ以上試験期間が続くはずです。その試験機関に体調を崩さないためにも、人が集まらないという点はオンライン入試の大きなメリットでしょう。2つ目としては自宅で受けられる点です。試験会場に行って過度に緊張したり他人に惑わされたりすることが無くなります。 続いて、デメリットです。デメリットとしてはやはり公平性が損なわれてしまうことが挙げられます。カンニングは問題の種類や目線カメラ・マイクである程度防げるとは言え、隠れて答えを紙に書いて渡すなど、抜け道はいくらでもあります。また同じ会場で試験を受けないという点で公平性が損なわれてしまうともいえるでしょう。 以上の三つがメリット・デメリットとして挙げられます。
オンライン入試とは・まとめ
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