「情報I」のテスト作成は無理? 共通テスト新課程対応と外注の進め方

「2025年の共通テストから『情報I』が必須化されるが、対策問題が作れない」「国語の『実用文』や、数学Cの復活など、変更点が多すぎて現場の手が回らない」
現在、多くの高校や予備校の教務現場で、悲鳴に近い声が上がっています。これまでの入試改革と今回の新課程入試が決定的に違う点。それは、対策をするための最大の武器である「過去問が存在しない」ということです。
特に新設科目である「情報I」に至っては、教える教員自体が不足しており、他教科の先生が兼任で教えているケースも少なくありません。そのような状況で、入試本番レベルの予想問題を作成することは、物理的にもスキル的にも不可能です。
本記事では、新課程入試という「未知の領域」において、なぜ内製(先生による作問)がリスクとなるのか、そして専門機関に外注すべき理由について解説します。
過去問のない「新科目・新傾向」は、現場教員には作れない

これまでの模試作成は、極端に言えば「過去問の改題(焼き直し)」で対応できました。しかし、2025年新課程入試ではその手法が通用しません。
「情報I」専門教員の不足と限界
「情報I」は、プログラミングやデータサイエンスを含む高度な内容です。しかし、現場では情報の免許を持つ専任教員が圧倒的に不足しており、数学や理科の先生が「免許外教科担任」として教えているのが実情です。
教科書を教えるだけで手一杯の先生方に、「共通テストの試作問題を分析し、同レベルの予想問題を作れ」と命じるのは酷であり、品質面でも大きなリスクを伴います。
情報I対策の現場が抱える課題
文部科学省の調査によれば、情報科の専任教員がいる高校は全体の約30%程度。残りの70%は他教科からの兼任や臨時採用で対応しているのが実態です。
このような状況で、以下のような高度な内容の対策問題を作成することは極めて困難です。
プログラミング:アルゴリズムの設計、フローチャート、疑似言語(DNCL)の理解
データサイエンス:統計処理、散布図、相関係数、回帰分析
情報セキュリティ:暗号化、認証、マルウェア対策
ネットワーク技術:プロトコル、IPアドレス、パケット通信
これらの専門知識を持ち、かつ「高校生が解ける問題」に落とし込む技術は、一朝一夕では身につきません。
「思考力問題」の再現は難易度が高い
新課程入試の共通項は、「知識」ではなく「思考力・判断力・表現力」を問うことです。
国語
複数の資料や契約書などを読み解く「実用的な文章」
数学
会話文から数理的な課題を発見し解決するプロセス
情報I
データを分析して課題を発見し、プログラムで解決策を考える
これらは、単語や公式を覚えているか問う問題とは作り方が根本的に異なります。
「思考力を問うつもりで作ったら、ただ文章が長いだけの悪問になった」
これは、作問のトレーニングを受けていない教員が陥りがちな罠です。
思考力問題作成の落とし穴
教員が自力で作問する際に陥りやすい問題点を整理します。
1. 単なる長文問題になる
思考力を問うつもりで文章を長くしただけで、本質的には知識問題のまま
2. 難易度が適切でない
専門知識がありすぎて、高校生には難しすぎる問題になる、または逆に簡単すぎる
3. 条件不足で解けない
問題文に必要な情報が欠けており、論理的に解答が導けない
4. 学習指導要領の範囲外
大学レベルの内容や、削除された項目を出題してしまう
5. 著作権の問題
実在の企業名やサービス名を無断で使用してしまう
これらのミスは、生徒の混乱を招くだけでなく、学校や塾の信頼性を損なうリスクにつながります。
「試作問題」の研究から生まれる、プロの予想問題

過去問がない中で、入試専門会社(エデュコン)はどのように作問しているのか。その裏側には、徹底的なリサーチと検証体制があります。
大学入試センター「試作問題」の徹底解剖
唯一の手がかりは、大学入試センターが公表している「試作問題」や「サンプル問題」です。エデュコンでは、各教科の専門スタッフがこれらの資料を徹底的に分析します。
プログラミングのコード表記(DNCL等)のルールは?
データの散布図や箱ひげ図はどのような文脈で出されるか?
選択肢のひっかけパターン(ディストラクター)の傾向は?
問題文の長さや構成の特徴は?
図表の使い方や配置の傾向は?
この分析結果(仕様書)に基づき、ゼロからオリジナル問題を作成するため、本番に極めて近いクオリティを再現できるのです。
試作問題分析の具体例:情報I
エデュコンが試作問題から読み取った「情報I」の出題特徴をご紹介します。
特徴1:実生活に即した問題設定
「学校の文化祭でアンケートを取る」「商店街の活性化を考える」など、身近な状況設定
特徴2:複数の資料の読み取り
グラフ、表、プログラムコード、ネットワーク図など、多様な形式の情報を統合して考える
特徴3:段階的な思考プロセス
小問が連続しており、前の問題の解答を踏まえて次の問題を解く構造
特徴4:用語の正確な理解
「ビッグデータ」「オープンデータ」「フィルタバブル」など、情報社会の概念の理解を問う
これらの特徴を踏まえた予想問題を作成することで、生徒は本番と同じ形式・難易度で練習できます。
「情報のプロ」×「作問のプロ」のチーム体制
特に「情報I」に関しては、プログラミング知識があるだけでは良問は作れません。
「IT技術者(情報のプロ)」と「教育ディレクター(作問のプロ)」がチームを組み、「技術的に正しく、かつ高校生の学習指導要領の範囲内で、思考力を問える問題」を作り上げます。
これは、個人の教員には不可能な組織的なアプローチです。
エデュコンの作問チーム構成
情報技術専門家
現役のプログラマーやデータアナリストが技術的正確性を担保
教科ディレクター
学習指導要領を熟知し、高校生の認知レベルに合わせた問題設計を行う
作問ライター
教育経験豊富なライターが分かりやすい問題文を執筆
検証チーム
第三者がブラインド解答を行い、難易度や解答時間を実測
組版デザイナー
複雑な図表やプログラムコードを見やすくレイアウト
このような多層的な体制だからこそ、本番さながらの高品質な予想問題が実現できるのです。
エデュコンが提供する「新課程」対応ソリューション

エデュコンでは、共通テストレベルの模試制作において、全教科の新課程対応を完了しています。
情報I:プログラミングからデータ活用まで
試作問題の傾向を踏まえ、以下の4分野すべてを網羅した作問が可能です。
1. 情報社会の問題解決
法規制、知的財産権、情報セキュリティ、個人情報保護
2. コミュニケーションと情報デザイン
二次元コード、ユニバーサルデザイン、デジタル化の仕組み
3. コンピュータとプログラミング
アルゴリズム、フローチャート、疑似言語(DNCL)、シミュレーション
4. 情報通信ネットワークとデータの活用
統計処理、散布図、相関係数、回帰分析、データベース
特に組版(DTP)においては、プログラミングコードやネットワーク図など、特殊な図版も正確に作成します。
プログラムコードの組版品質
情報Iの問題では、Pythonや疑似言語(DNCL)のコードを正確に表示する必要があります。エデュコンでは以下の点にこだわっています。
等幅フォントの使用:インデント(字下げ)が正確に再現される
シンタックスハイライト:予約語やコメントを色分けして視認性を向上
行番号の付与:問題文で「5行目の処理は」などと参照しやすく
紙面レイアウト:コードと問題文の配置バランスを最適化
これらの細かい配慮が、生徒の理解度と解答スピードに直結します。
国語・数学:新傾向の「長文化・複数テキスト」に対応
国語
グラフや図表を含む「実用文」と、文学的な文章を組み合わせた融合問題の作成
数学
「数学C(ベクトル・複素数平面)」の復活対応や、日常生活を題材にした会話形式の問題作成
これらも、ブラインド解答(試答)を通じて「条件不足はないか」「リード文だけで解けてしまわないか」を入念に検証し、適切な難易度に調整します。
国語の実用文作成のポイント
新課程国語で特徴的な「実用文」の作成には、以下のような工夫が必要です。
リアリティのある設定:架空の商品カタログ、利用規約、プレゼン資料などを作成
複数資料の関連性:グラフと本文、図と説明文など、情報を総合的に読み取らせる
著作権処理:実在の企業名や商品名は使用せず、架空のものを設定
視覚的デザイン:実際の広告やウェブページのような見た目を再現
これらの要素を盛り込むことで、「本物らしさ」が増し、生徒の実践力を養う問題になります。
新課程対応の制作スケジュール

新課程入試対策の問題制作には、十分な準備期間が必要です。
標準的な制作スケジュール
試作問題・サンプル問題の分析(1ヶ月)
大学入試センターの公開資料を徹底分析し、仕様書を作成
サンプル問題の制作(1ヶ月)
各教科で数問ずつサンプルを作成し、品質を確認
本制作(2〜3ヶ月)
本番と同じボリューム・難易度の問題を作成
検証・修正(1ヶ月)
ブラインド解答、複数回の校正を経て完成
組版・印刷(2週間)
本番と同じレイアウトで印刷物を作成
合計:約6ヶ月
入試の半年前には制作を開始する必要があります。「今すぐ必要」という場合は、既存の類似問題をアレンジする短縮プランもご相談可能です。
新課程対応問題の活用方法
外注で作成した高品質な新課程対応問題を、どのように活用すれば最大の効果が得られるでしょうか。
活用シーン1:校内模試・実力テスト
目的:生徒の現状把握と弱点発見
実施時期:高3の春〜夏
ポイント:本番形式に慣れさせるため、試験時間も本番と同じに設定
活用シーン2:プレテスト・直前演習
目的:本番直前の最終確認
実施時期:共通テスト1〜2ヶ月前
ポイント:時間配分の練習、メンタル面の準備
活用シーン3:講習会の教材
目的:外部生の集客と在籍生の満足度向上
実施時期:夏期講習・冬期講習
ポイント:「新課程対応の最新問題で演習」をセールスポイントに
活用シーン4:教員研修
目的:教員自身が新課程入試を理解する
実施時期:年度初め
ポイント:実際に解いてみることで、生徒の躓きポイントを把握
結論:先生は「対策」に専念し、ツール(模試)はプロから買う
未曾有の入試改革を乗り切るために必要なのは、教員の根性論ではなく、リソースの適切な配分です。
予想問題を作ることに先生方の貴重な時間を費やすべきではありません。それはプロ(エデュコン)に任せ、先生方は「出来上がった質の高い問題を使い、生徒に対策授業を行うこと」に全力を注いでください。
教員が本当にすべきこと
生徒一人ひとりの理解度把握
つまずきポイントの個別フォロー
学習計画の立案とモチベーション管理
保護者への丁寧な説明と安心感の提供
これらは、どれだけAIや外注が進んでも、人間である教員にしかできない仕事です。
外注のメリット整理
1. 時間の有効活用
問題作成に費やす数百時間を、生徒指導に充てられる
2. 品質の保証
専門チームによる検証で、出題ミスや不適切問題のリスクを排除
3. 最新情報の反映
試作問題や公開情報を常に追跡し、最新の出題傾向を反映
4. コスト対効果
教員の人件費換算で考えれば、外注の方が安価なケースが多い
5. 教員の負担軽減
過労や離職の防止にもつながる
Q1. 情報Iの問題だけ外注することは可能ですか?
はい、可能です。1教科のみ、1回分のみのご依頼も承ります。
Q2. 自校の過去問を分析して、傾向に合わせた問題を作ってもらえますか?
はい、私立高校や大学の入試問題を分析し、その学校専用の対策問題を作成することも可能です。
Q3. 問題だけでなく、解答解説も作成してもらえますか?
はい、生徒向けの詳しい解説、教員向けの指導ポイントなど、様々なレベルの解説を作成できます。
Q4. 制作期間はどれくらいですか?
標準的には6ヶ月程度ですが、お急ぎの場合は短縮プランもご相談可能です。
Q5. 費用の目安を教えてください。
問題の分量や仕様により異なりますが、まずは無料相談で詳細をお聞かせください。最適なプランとお見積もりを提示いたします。
「情報Iの模試を1回分だけ作りたい」「新課程対応のプレテストを外注したい」
そのようなご相談も大歓迎です。まずは貴校の課題をお聞かせください。新課程入試対策のプロフェッショナルが、最適なソリューションをご提案いたします。
この記事を書いた人 / 監修
エデュコン教材制作チーム
創業以来、500社以上の教育機関様の教材制作を支援。
入試問題の傾向分析から、最新の学習指導要領(情報Iなど)への対応まで、現場の声を反映した「使いやすく、効果の出る教材」づくりを徹底サポートしています。
教育・IT・編集のプロフェッショナルが集まる専門チームが記事を監修しています。


















