音声教材の制作7工程
音声は、マイクの前で読めば完成、というものではありません。
制作の流れを 7 つの工程に分け、各工程で何が行われ、発注者は何をするのかを解説します。
この章でわかること
- スクリプト整備からキャスティング・収録・編集・検収までの 7 工程
- 各工程で発注者がやること
- 修正を「収録前」に集中させるべき理由
音声制作の 7 工程
要件定義・ヒアリング
用途・分量・話者・話速・データ仕様・納期を整理し、仕様を固めます。試験音源など機密性の高い案件ではNDA締結もこの段階で行います。
用途・分量・参考音源を伝える。スクリプトの状態を共有。
スクリプト整備・ネイティブチェック
原稿を収録用スクリプトに整えます。英文はネイティブチェックで不自然な表現を収録前に解消。読み方の指定(数字・固有名詞)もここで決めます。
原稿の最終確定。読み方の疑問への回答。
キャスティング
ボイスサンプルを聞き比べ、用途に合う話者を選定します。会話ものは話者の組み合わせ、試験音源は試験収録の経験も考慮します。
ボイスサンプルから話者を選定・承認。
サンプル収録(物差し合わせ)
数分ぶんを試し録りし、話速・トーン・ポーズの物差しを合わせます。ここで基準を固めると、以降の量産で録り直しがほぼなくなります。
サンプルを確認し、速さ・トーンの修正指示はここで出し切る。
本収録
スタジオでディレクション付きで収録します。読み間違いはその場でリテイク。長尺・複数日にわたる場合は進行表で管理します。
基本は待ち。立ち会い可能な場合はその場で確認。
編集・整音
ノイズ処理・ポーズ調整・チャイムやリピートの挿入・トラック分割を行い、仕様どおりのデータに整えます。
中間確認があれば試聴してフィードバック。
検収・納品
スクリプトと突き合わせて読み飛ばし・誤読がないか全編検聴し、指定形式で納品します。ファイル名規則・トラック対応表も添付します。
納品データの試聴確認。教材本体との対応チェック。
修正は「収録前」に集中させる
収録後のスクリプト変更は、話者・スタジオを再手配しての録り直しになり、費用も納期も大きく膨らみます。原稿の確定とサンプル収録での物差し合わせに時間をかけ、収録前に修正を出し切るのが音声発注の一番のコツです。
工程を知っていると
何が変わるか
見積りが
読めるようになる
スクリプト整備・収録・編集・検収という内訳と「リテイク何回まで」等の条件がわかり、複数社を比較できます。
実施日から
逆算できる
キャスティング〜検収に必要な期間がわかり、試験日・刊行日から逆算した無理のない発注時期を判断できます。
部分発注の判断が
できる
スクリプトが確定済みなら収録以降だけ、既存音源があるなら編集・トラック分割だけ、と依頼範囲を選べます。
この章は「制作の中身(7工程)」の解説です。お問い合わせから納品までの全体的なご依頼の流れは 制作フロー をご覧ください。



