教材イラストの制作7工程
イラストは、描き始めれば完成、というものではありません。
制作の流れを 7 つの工程に分け、各工程で何が行われ、発注者は何をするのかを解説します。
この章でわかること
- 要件定義からタッチ見本・ラフ・本制作・納品までの制作 7 工程
- 各工程で発注者がやること
- 修正を「ラフ段階」に集中させるべき理由
イラスト制作の 7 工程
要件定義・ヒアリング
用途・点数・サイズ・タッチの希望・納期を整理し、仕様を固めます。参考にしたい実例や原稿・ラフスケッチがあれば、ここで共有します。
用途・点数・参考例を伝える。原稿や紙面デザインがあれば共有。
タッチ見本・キャラクター設定
代表カットを数案のタッチで試作し、方向性を選定します。キャラクターの場合は三面図・表情集などの設定資料を作成します。
タッチ見本から選定。「どこが良い/変えたい」を具体的に伝える。
ラフ(構図・内容の確認)
1点ずつ構図・ポーズ・内容を下描きで確認します。内容の過不足や構図の変更は、この段階で集中的に修正するのが鉄則です。
ラフを確認・承認。内容の誤り・変更希望はここで全部出す。
線画・着色(本制作)
承認されたラフをもとに線を清書し、着色します。ここから先の大きな変更は作り直しに近くなるため、基本は微調整のみです。
基本は待ち。中間確認があれば色味・細部をチェック。
監修・校正
理科の器官図や地図・歴史資料など正確性が必要な図版は、専門家の監修や校正と突き合わせ、内容の誤りがないか確認します。
監修者がいる場合は内容確認。本文原稿との整合もチェック。
仕上げ・データ整備
解像度(印刷は原寸350dpi目安)・カラーモード(CMYK/RGB)・背景の透過・トリミングなど、掲載先に合わせてデータを整えます。
掲載先の仕様(判型・入稿形式)を共有。
納品・データ管理
指定形式(PSD/AI/PNG など)で納品します。ファイル名規則やレイヤー構成を整えておくと、改訂・流用時にそのまま使えます。
納品データの確認。改訂予定があれば保管・管理方法を相談。
修正は「ラフ段階」に集中させる
着色後の構図変更は、実質的に描き直しになり、費用も納期も大きく膨らみます。ラフの確認にしっかり時間をかけ、内容・構図の指摘はそこで出し切るのが、イラスト発注の一番のコツです。
工程を知っていると
何が変わるか
見積りが
読めるようになる
タッチ見本・ラフ・本制作・データ整備という工程の内訳がわかり、「修正何回まで」などの条件も比較できます。
確認のタイミングが
わかる
どの段階で何を確認すべきか(タッチ→ラフ→仕上がり)がわかり、手戻りのない進行ができます。
部分発注の判断が
できる
ラフや素材が既にあるなら着色以降だけ、設定資料があるなら量産だけ、と依頼範囲を選べます。
この章は「制作の中身(7工程)」の解説です。お問い合わせから納品までの全体的なご依頼の流れは 制作フロー をご覧ください。



