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コラム

「学べる」動画教材のつくり方──見せて終わりにしない設計のポイント

カテゴリ

デジタル教材制作

動画は、デジタル教材のなかでも身近で人気のある形式です。ただ、「撮って公開すれば学べる」わけではありません。ぼんやり眺めて終わってしまう動画と、しっかり学べる動画の違いは、設計にあります。本コラムでは、教材・問題制作の現場の視点から、「見せて終わりにしない」動画教材のつくり方を整理します。

なぜ「見せるだけ」では学びが定着しにくいのか

まず、動画教材が陥りやすい落とし穴を確認します。

受け身の視聴になりやすい

動画は、座って眺めているだけでも「見た」気になれます。しかし、頭を使わずに流し見ただけでは、内容はなかなか定着しません。学びにつなげるには、見る人が考え、手を動かす仕掛けが必要です。

長すぎると集中が切れる

情報を詰め込んだ長い動画は、途中で集中が切れてしまいがちです。一本にあれもこれもと盛り込むより、要点を短く区切って届けるほうが、最後まで学びが続きます。

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「学べる」動画教材の設計ポイント

受け身にさせず、学びにつなげるための工夫を紹介します。

短く区切る──1本1テーマ

一つの動画では、扱うテーマを一つに絞ります。短く区切ることで、見る人は「何を学ぶ動画か」がわかりやすく、あとから見返すのも簡単になります。

問いかけ・確認問題を挟む

途中で「どうなると思いますか?」と問いかけたり、区切りで確認問題を挟んだりすると、視聴は受け身から能動に変わります。考える一拍が、理解を深めます。

字幕・テロップで理解を助ける

大切な言葉やポイントを字幕・テロップで示すと、耳だけでなく目からも入り、記憶に残りやすくなります。音を出しにくい環境で見る人にも役立ちます。

図解・アニメーションで“見えないもの”を見せる

言葉だけでは伝わりにくい仕組みや変化は、図解やアニメーションが得意分野です。動画ならではの強みを活かし、静止画では見せられないものを見せましょう。

動画教材の制作の流れ

見た目の作り込みより前に、設計と台本が仕上がりを左右します。

学習目標から台本へ

まず「何を身につけてほしいか」を定め、そこから逆算して構成と台本をつくります。撮影や作画は、台本が固まってから。動画教材は、台本の質が仕上がりの大半を決めるといっても言い過ぎではありません。

撮影・作画 → 編集 → 検証

台本にそって撮影や作画を行い、編集で字幕や図解を加えます。最後に、想定した端末や環境で実際に見て、伝わるか・つまずかないかを確かめてから届けます。

アクセシビリティと視聴環境への配慮

だれもが学べるよう、視聴のしやすさにも配慮します。

字幕・音声・再生速度

字幕をつけ、聞き取りやすい音声にし、再生速度を変えられるようにする。こうした配慮は、聞こえにくい人だけでなく、自分のペースで学びたいすべての人に役立ちます。

スマホ・低速回線でも

視聴環境はさまざまです。小さな画面でも文字が読めるか、通信が遅くても見られるかを確かめ、環境の違いに左右されない動画にします。

ほかの教材と組み合わせる

動画は、単独よりも組み合わせで力を発揮します。

反転授業(予習動画)として

授業の前に短い動画で予習しておき、授業では対話や演習に時間を使う。動画は、こうした反転授業の予習素材としても相性が良い形式です。

ドリル・確認テストとセットで

動画で学んだあとに、ドリルや確認テストで手を動かす。インプットの動画とアウトプットの演習をセットにすると、学びがぐっと定着します。

よくある質問(FAQ)

動画は何分くらいが適切ですか?

内容や対象によりますが、一本にテーマを詰め込みすぎないことが大切です。要点ごとに短く区切り、長くなりそうなら複数本に分けると、集中が続き、見返しやすくもなります。

凝った編集をしないと学べる動画になりませんか?

いいえ。派手な演出より、学習目標に沿った構成と、問いかけ・字幕・図解といった「学びを助ける仕掛け」のほうが重要です。まずは設計と台本を丁寧に整えることをおすすめします。

動画だけで学習は完結しますか?

動画は理解のきっかけづくりが得意ですが、定着には手を動かす演習が効きます。ドリルや確認テストと組み合わせると、学習効果を高められます。

まとめ

「学べる」動画教材は、見せて終わりにしません。短く区切り、問いかけや確認を挟み、字幕や図解で理解を助け、ほかの教材と組み合わせる。そして、学習目標から逆算した台本を土台に、視聴環境やアクセシビリティまで確かめる。エデュコンは、教材・問題制作で培った設計の知見を活かし、ただ見るだけで終わらない、学びにつながる動画教材づくりに取り組んでいます。

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この記事を書いた人 / 監修

エデュコン教材制作チーム

エデュコン教材制作チーム

創業以来、500社以上の教育機関様の教材制作を支援。
教育・IT・編集のプロフェッショナルが集まる専門チームが記事を監修しています。

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