模試・テストの種類と選び方
「テストを作りたい」と思っても、まず決めるべきはどの型のテストかです。
代表的な 5 つの型を、目的と向く場面で整理し、測りたいものから最適な型を選ぶ考え方を解説します。
この章でわかること
- 模試・テストの主な 5 つの型(実力・模試・確認・入試/プレテスト・検定/CBT)の特徴
- それぞれの型が向く目的・場面
- 目的・成績の扱い・実施方法から型を選ぶ 3 つの軸
主なテストの型 5 種類
実力テスト・診断テスト
単元をまたいで現在の学力を測り、弱点分野を見つけるテスト。結果を学習指導につなげる帳票設計までが品質を左右します。
向く場面: 学力把握/弱点診断/クラス分け
模擬試験
入試本番の形式・難易度・時間配分を再現し、偏差値や合格判定を出すテスト。難易度設計と採点・成績処理が核になります。都道府県ごとの公立高校入試に寄せた「県版テスト」もこの型に含まれます。
向く場面: 入試予行/偏差値・合格判定/県版のそっくり模試
確認テスト・単元テスト
授業や単元の定着度を確認する小規模なテスト。授業進度に合わせた継続供給と、運用しやすい採点設計が向きます。
向く場面: 定着確認/宿題・小テスト運用
入試問題・プレテスト
学校・団体の入試/選抜のための問題制作や、特定入試を想定した予行テスト。機密保持と適切な難易度設計が最重要です。
向く場面: 入学試験/選抜/入試プレテスト
検定・CBT試験
検定・資格・認定試験や、コンピュータ上で実施するCBT。問題のデータ化・タグ付けや、識別力の分析まで含めた設計が必要です。
向く場面: 検定・資格試験/CBT・オンライン実施
5 つの型をひと目で比較
← 横にスクロールできます →
| 型 | 主な目的 | 成績処理 | 機密性 | 制作負荷 |
|---|---|---|---|---|
| 実力・診断テスト | 学力把握・弱点診断 | ○ | 中 | 中 |
| 模擬試験 | 入試予行・偏差値/判定 | ◎ | 高 | 高 |
| 確認・単元テスト | 定着確認 | △ | 低〜中 | 低 |
| 入試問題・ プレテスト | 選抜・入試対策 | ○ | 最高 | 高 |
| 検定・CBT試験 | 資格・認定 | ◎ | 高 | 高 |
※ 負荷・機密性は相対的な目安です。実際は科目数・問題数・付帯業務で変わります(費用の考え方)。
どう選ぶか — 3 つの軸
テストの型選びは、次の 3 つの軸で考えると絞り込めます。
① 何を測るか — 現在の学力なら実力テスト、本番への到達度なら模試、単元の定着なら確認テスト、選抜なら入試問題。
② 成績の扱い — 偏差値・合格判定や成績表まで出すのか、素点の確認でよいのか。採点・成績処理の要否で設計が変わります。
③ 実施方法 — 紙の冊子か、CBT・オンラインか。実施回数・受験者数・会場運営によって適する形式が決まります。
迷ったら「1回分を試作」
年間シリーズをいきなり全部作らず、まず1回分(1教科でも可)を試作して難易度・分量・帳票の形を固めると、以降の量産で手戻りが減ります。難易度の物差し合わせが、テスト制作の一番の近道です。



