誤植(ごしょく)
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誤植(ごしょく)とは
誤植(ごしょく)とは、印刷物に残ってしまった文字の誤りのことです。もともとは活版印刷で活字を拾い違えることを指した言葉で、現在はDTPで組まれた誌面の文字の誤り全般に使われます。書き手の書き間違いである誤字・脱字と区別して、制作工程で混入した誤りを指すのが本来の使い方ですが、実務では両方をまとめて誤植と呼ぶことも多くあります。誤植は「あってはならないもの」ではなく「一定の確率で必ず混入するもの」と捉え、見つける仕組みを工程に組み込むのが現実的な向き合い方です。
誤植・誤字・脱字の違い
実務では区別せずに使われることもありますが、原因の切り分けには使い分けが役立ちます。
誤植
制作工程で混入した文字の誤り。入力ミス、変換ミス、修正作業の際の取り違えなどが原因です。
誤字
書き手が誤った字を使っている状態。原稿の段階から誤っているため、校閲(内容の正しさの確認)で拾います。
脱字
本来あるべき文字が抜けている状態。文としては読めてしまうことがあり、素読みでは見落とされやすい種類の誤りです。
誤植が生まれる工程
誤植は原稿から印刷までのどの段階でも混入します。どこで生まれたかによって、防ぐ手立てが変わります。
入力・組版の段階
原稿からの入力ミス、変換ミス、文字化けなど。原稿と誌面を1文字ずつ照らし合わせる突き合わせ校正が有効です。
修正の段階(二次誤植)
赤字を直す作業そのものが新しい誤りを生むケースです。直した箇所の隣の文字を巻き込んで消す、似た箇所を取り違えて直す、といった事故が典型で、校了直前ほど危険度が上がります。
差し替え・流用の段階
前年度版のデータを流用したときに、年度・日付・数値だけが古いまま残る誤りです。改訂版の制作では、変わるべき箇所の一覧を作って機械的に照合します。
教材で特に危険な誤植
学習教材では、同じ1文字の誤りでも影響の大きさが場所によって桁違いに変わります。
解答・解説の数値
解答が誤っていると、学習者は正しく解けても間違いだと判断してしまいます。本冊と別冊解答が分かれている場合は、両方の突き合わせが必須です。
設問番号と選択肢の記号
番号や記号がずれると、解答欄との対応が崩れて設問全体が機能しなくなります。修正で問題の順序が変わったときに起きやすい誤りです。
固有名詞・出典表記
人名・地名・作品名の誤りは教材の信頼性に直結します。引用の出典表記は著作権処理の記録と一致している必要があります。
誤植を防ぐ仕組み
個人の注意力に頼らず、性質の違う複数のチェックを重ねるのが基本です。原稿と誌面を照らし合わせる突き合わせ、誌面だけを読んで違和感を探す素読み、内容の正しさを確認する校閲は、それぞれ見つかる誤りの種類が違います。学習教材ではさらに、教科の担当者が実際に問題を解き直して解答と一致するかを確かめる工程が有効です。数値・年号・設問番号のように機械的に照合できる項目は、リスト化して一覧で突き合わせると人の目より確実に拾えます。校了直前の修正は二次誤植の温床になるため、修正範囲を限定し、直した箇所とその周辺を必ず再確認する運用にしておきます。
エデュコンの対応
エデュコンでは教材の校正・校閲を工程として請け負っています。素読み・突き合わせに加えて、教科の担当者による解き直し、本冊と別冊解答の対応チェック、数値や設問番号の一覧照合まで、教材ならではの確認を実務として行います。制作は他社で校正だけをお願いしたい、というご依頼にも対応していますので、お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人 / 監修
エデュコン教材制作チーム
創業以来、500社以上の教育機関様の教材制作を支援。
教育・IT・編集のプロフェッショナルが集まる専門チームが記事を監修しています。



















