教材の種類と作り分け
「問題集を作りたい」と一口に言っても、使われ方によって作りは大きく異なります。
代表的な6つの型と向き不向きを知っておくと、企画の打ち合わせが一気に具体的になります。
この章でわかること
- 紙教材の代表的な6つの型と向き不向き
- 使われ方から型を決める2つの判断軸
- 迷ったときの決め方(組み合わせ・シリーズ設計)
紙教材の6つの型
演習量を確保するための教材。問題の質と解答解説の丁寧さが命で、難易度設計と類題のバリエーションが作り込みどころ。授業併用か自学自習かで解説の厚みが変わる。
内容を教えるための教材。説明の順序(カリキュラム設計)と図解が要。対象レベルに合わせた言葉選びと、例題→練習の流れの設計が品質を分ける。
計算・漢字・英単語など反復定着のための教材。1枚・1ページ単位の分量設計と、無理なく続く難易度の階段がポイント。大量の類題作成が必要になる。
塾のカリキュラム・指導方針に合わせたオリジナル教材。市販教材との差別化と、講師が使いやすい構成が価値になる。教室のブランディングにも直結する。
授業・補習・学力対策で使う教材。学習指導要領・教科書準拠の正確さと、配布先が多いことによる検証の厳密さが求められる。
実力測定のための教材。作問・検証の専門性が特に高い領域のため、本シリーズとは別に模試・テスト制作の発注方法で詳しく解説しています。
使われ方から型を決める
演習させるのか
内容を教える教材なら②テキスト型、定着させる教材なら①③の演習型。両方必要なら、テキスト+準拠ワークのセット構成で役割を分けるのが定石です。
いるか
講師と一緒に使うなら、解説は簡潔にして指導の余地を残す。自学自習用なら、解説を厚くしてつまずきを先回りする。同じ内容でも解説の作りが変わります。
この2軸で型を絞ったうえで、対象(学年・レベル)と教科を掛け合わせると、教材の骨格はほぼ決まります。型が決まっていなくても、使われ方さえ話せれば制作側から構成を提案できます。
迷ったら「シリーズ」で考える
1冊で全部やろうとしない
「教える・演習・テスト」を1冊に詰め込むと、どの用途にも中途半端になりがちです。テキスト+ワーク+確認テストのように役割を分けてシリーズ設計したほうが、使いやすく改訂もしやすくなります。体裁・デザインを共通化すれば、シリーズ化によるコスト増は抑えられます(詳しくは第4章)。



