制作の流れと
発注者がやること
紙教材の制作は7つの工程で進みます。任せられる部分と、
発注側の確認・判断が必要なタイミングを知っておくと、校了までの流れに迷いがなくなります。
この章でわかること
- 企画から納品・改訂までの7工程
- 各工程で発注者が確認・準備すること
- スケジュールの考え方(どこに時間がかかるか)
制作の7工程
目的・対象・素材・予算を共有し、教材の型と進め方の提案を受ける。発注者がやること: 第2章の8項目を伝える。
単元配列とページ配分(台割)、紙面フォーマットを設計する。教材の骨格が決まる工程。やること: 構成案のレビュー(単元の抜け漏れ・順序の確認)。
本文・問題・解答解説の執筆。教科別の執筆者が担当し、執筆要項で品質を揃える。やること: サンプル原稿(1単元分)の確認。
原稿整理・リライト、図版・イラストの作成指示。「読める原稿」を「学べる誌面の素」に整える。やること: 用語・表記の方針確認。
原稿と図版を誌面に組み上げる。数式・ルビなど教材特有の組版に対応。やること: 特になし(初校を待つ)。
誤植チェックに加え、問題の解き直しによる解答検証まで行う。初校→再校と確認を重ねて校了へ。やること: 各校の確認と戻し。指摘はまとめて出すと早い。
印刷用の入稿データを作成し、印刷・製本まで手配、またはデータで納品。やること: 部数・納品先の最終確認。使用後の声を集めておくと次の改訂に活きる。
スケジュールの考え方
期間は分量と工程の範囲で変わりますが、時間がかかるのは③(執筆)と⑥(校正の往復)です。特に検証を丁寧にやるほど校正の回数は増えます——そしてそこを削ると教材の信頼性に跳ね返ります。
「使用開始」から逆算する
新学期・講習会・入試対策期など、教材には「間に合わせるべき時期」があるのが普通です。使用開始から逆算して、校正の回数と社内確認の体制を先に決めておくと遅延を防げます。学習指導要領・教科書の改訂をまたぐ企画は、改訂スケジュールの解説もあわせてご覧ください。



